「知りたい」「してみたい」という人間の根源的な欲求
先日、LEGOを使ったプログミング教室の体験授業へ行ってきた。娘がしてみたーいって言ったからだ。
教室の前には客寄せとして、センサーに色の違うブロックを見せると動きが変化するダンシングロボットと、色センサーでルービックキューブをそろえるロボットと、コントローラーで動かす車ロボットが置かれてある。
LEGO Educationを活用したプログラミング教室で、LEGO好きな娘にしてみるとプログラミングというよりかはLEGOを組み立てて遊べるから行ってみたいとのことだった。
パパもどうぞってことで体験教室を見学。
今日は何をするのか。それをするためにはどうすればよいか。完成したら実際に何がどう動いて結果がどうなっているか。次回について。
授業はだいたいこういう流れだ。体験したのは紙飛行機発射台を作ろうというものだった。モーターのついたLEGOのBOXがスイッチを押すことで回転して、発射台にひっかけてある輪ゴムトリガーをアンロックして紙飛行機が勢いよく飛んでいくというものだ。
幼稚園対象の授業では「スイッチを押すとモーターが右に半回転する」というプログラミングをするところは次回からの授業だそうだ。今回は先生があらかじめ組んでおいたプログラムを使って動作をさせていく。
発射台を作るのにおよそ30分。LEGOを自分で組める娘ですら結構急がないと作り上げられない時間設定だ。もちろん難しそうな生徒には先生が支援で入ってくれる。
発射台が完成したらいよいよスイッチを押して飛ばす段になる。スイッチを押したらどうなるか、なんで飛ぶのか、を生徒に考えさせて観察させていた。ここら辺がこの授業の肝だ。作りっ放しであとは遊ばせることにしない。ただし、そうはいっても観察をして、それを言語化して発言できる幼稚園は限られる。だからこそこういう教室で長いこと通いながら気づいていくんだろう。何事も積み重ねだ。
50分の授業に幼稚園生はなかなか耐えられない。集中が切れて立ち歩く、隣の子のところへいく、歌う、カオスだ。先生は複数いて個別の対応をしている。正直、この状態を見て通わすのはやめようと思った。教室や授業そのものは大変良いのだが、クラスのメンバー次第ではイマイチな効果だろう。せっかく万に近い月謝を払ってこの環境は残念すぎる。
ということで、LEGO Educationを個人で購入して自宅で一緒に遊びながら学んだ方がいいんじゃないかと検討している。小学校ではプログラミングの授業があると聞くが、指導要領を見ても特定の学年でカリキュラムが組まれてるわけではなさそうだ。(この辺り不勉強なので知ってる方おしえてください)学校で困らないためにする、のではなくて単に娘が興味を持っていてしたいというならさせてやりたいだけだ。ついでに、自分も興味のある分野だし一から一緒に学べるならきっと楽しいだろうなと思うからだ。
初等教育でするプログラミングは、ビスケットとスクラッチがまず挙げられる。どちらも自分でしてみたのだが難しい・・・こんなのを小学生からするのか・・・。知り合いに小学生の子供がいるので聞いてみた。最初少しだけ一緒にしたけど、あとは勝手に自分であれこれいじって作品を作ってるらしい。すごいな。
さてLEGO Educationの話。個人で購入すると5万OVER。いいお値段だ。ただ、教室に通うことを考えると半年行ったと仮定すればトントンになるのだ。教室ではレンタルなので、おもしろいと思っても自宅で復習や制作はできない。逆に独学だとどこまで自分が教えられるのか、娘がどこまで自分でしようとするのか見えてこない。金さえありゃ教室に通わせながら家でもLEGOを用意してやれるのにな。悩ましいところだ。
今回あれこれ悩んだこういった取り組みはSTEAM教育に当てはまるのかもしれない。なるほど。言われてみればそうだな。結局、子供が何に興味を持っていて、そこに親がどれだけ関心を持って、させてやれるかだと思う。だけれど、将来こういう力があれば有利!とか仕事に役立つ!とか資格を取るときに良い!とか、そんなくだらないもののためにじゃなくて、もっと根源的な欲求として「知りたい」「してみたい」に応えられるかだと思うんだよなー。