月: 2024年3月

タコの心身問題 Other Minds: The Octopus, the Sea, and the Deep Origins of Consciousness

内なる声が聞こえることが、人間が他の動物とを隔てる特徴だ。自分の声を聞くことで自分と対話をすることができるようになった。誰かと対話をして生き延びてきたことが自分一人でできるようになった。しかも静かにだ。心の中は常に賑やかであるにも関わらずだ。 さて、その脊椎動物の頂点にいる人間と

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複数の言語で生きて死ぬ

娘の通っていた保育園では英語教育の時間があった。必要か否かで言えば、個人的には不要だ。3歳の時点では。日本語もままならないのに英語が身体化されるはずがないと考えるからだ。もちろん、英語のリズムや楽しさなんかを教えるというのなら別なのだが、どうも早期英語教育には「?」だ。 さて、そ

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コンピューターは人のように話せるか?―話すこと・聞くことの科学

コンピューター科学の話かと思いきや言語の話からスタートした。これがまたクソおもしろい。 以下、個人的にビビビと来た箇所を引用していく。 「言語とは人間を獣から隔てる境界線であり、人間以外にこの一線を越えた動物はいない」と、オックスフォード大学教授のマックス・ミュラーは一八六一年に

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『中国の死神』から無常フィギュアを検索するまで

子供のころって妖怪やお化けの類って世界共通のものかと思っていた。ゲゲゲの鬼太郎を初めて読んだときはセンセーショナルだった。そうだ、自分の住んでいるところにはこんな物の怪がいるのだ!あー恐い!と思ったもんだ。仮面ライダーでは怪人が出てくる。妖怪とはちと違うが同じようなものだ。 妖怪

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李歐

読んでいる間、脳内では板垣恵介先生(刃牙)が描いた二人がブロマンスをひたすら繰り広げていた。 多分読んでくれたら、なんとなくこの意味が分かってくれるのではないだろうか。 一彰と李歐という対照的なキャラクターは、互いに欠如している部分を補完し合う関係にあり、物語はその葛藤や統合を通

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現実を生きるサル 空想を語るヒト―人間と動物をへだてる、たった2つの違い

今回はトーマス・ズデンドルフ著「現実を生きるサル空想を語るヒト」を読んだ。確かリチャードドーキンスの「利己的な遺伝子」、「絵本 種の起源」、「言語はこうして生まれる」あたりを読んだ流れで手に取ったんだと思う。この時期は言語と脳と種について興味があったのだ。 ヒトと動物の心の違い、

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科学者たちが語る食欲

ダイエットを9月に始めたときに、結論として食わなきゃ痩せるってのがあって、appetiteってなんぞやって常々思っていた。余談だが、寝ても痩せる。起きてると痩せないのに寝ると痩せるってのも面白い。それは置いといて。 食わずに寝てると痩せていくのだけれど、と同時に筋量も下がっていく

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ストーリーが世界を滅ぼす

『ストーリーが世界を滅ぼす』は、物語の力と影響について深く考察した内容であり、現代社会におけるストーリーテリングの功罪についての一冊だ。 書店にこの真っ赤な本が並んでいるのはよく見ていた。人は物語が好きだ。物語性のある話に人は惹かれる。プレゼンでは物語調であるほうが説得力が増し、

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フキダシ論

漫画に関しての論考は実におもしろい。日本の漫画が描く物語性についてであったり、オノマトペであったり、人物の描写と背景描写の食い違いであったり、とにかく考察は興味深いものがたくさんある。 仕事柄、授業に使えたら楽しそうだなぁと邪な気持ちで読んでしまうことも多い。今回もそんな邪な気持

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「知りたい」「してみたい」という人間の根源的な欲求

先日、LEGOを使ったプログミング教室の体験授業へ行ってきた。娘がしてみたーいって言ったからだ。 教室の前には客寄せとして、センサーに色の違うブロックを見せると動きが変化するダンシングロボットと、色センサーでルービックキューブをそろえるロボットと、コントローラーで動かす車ロボット

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