遅刻の誕生 橋本毅彦

近代における時間の感覚について述べている。列車、学校における時計、江戸から明治にかけてどう時間間隔が日本人に根付いていったかを丁寧に書いている。

確かに時計が一般庶民に浸透するまで時間って統一しにくいだろう。季節ごとに日照時間が違うから、それに合わせて時間を変えていただろうし。それが近代化していく中で時間の正確性が求められるようになってくる。

なるほど、そうやって日本人の時間への感覚とか正確性が培われていったのか。むしろ、この日本人の潔癖とも言える時間感覚が醸成されてまだ100年もたってないことに驚く。

それにしてもタイトルから想像していた話の展開は一切なく、論文ベースで話が進んでいくので読むのは疲れた。期待していた展開と違う時に脳を切り替えて、読み進められるかがポイントだなーと今回は思った。