手仕事の日本 + 南無阿弥陀仏 柳宗悦
『民藝とは何か』をなんとかかんとか通読できたので、そのままの勢いで柳宗悦の二冊目へ。日本の各地における民藝を詳細にレポートしている一冊だった。
これも苦しい一冊だった。日本は北のほうから南下して、地方の民藝を紹介してくれるのだが、なじみがなさ過ぎて想像がついていかない。プラス、この民藝品のどこがええねんと頭に常に浮かんだ常体で読むので、なおのこと苦しい一冊だったと言える。
関西のページに来た時はわくわくしてページを繰ったのだが、肝心の兵庫に関してはほとんど記述がなく残念極まりない。京都が主だっており、まぁ、そうか~それにしても期待をしていただけに残念。
北から南までざーっと読んで、令和の今もこういった民藝に価値を置き評価している人たちは多いのだろうか。落合陽一がいっとき民藝の話題を口にしていたが・・・。

続いて『南無阿弥陀仏』も読んだ。三冊目だ。ここまで一気読みしているので柳宗悦の本は、正直もうお腹いっぱい。特に南無阿弥陀仏は、岩波文庫なのでフォントも文字サイズも老眼初級の自分にはきつかった。
さて内容。浄土信仰について論理的に書いてあり、興味深い記述は多いように感じた。が、宗教知識が皆無だったため、理解するのに本当に苦労した一冊。いや、理解するのは無理だな、これ。浄土関係の書物を読まなきゃ分からんことが多すぎる。
法然、親鸞、一遍に思いをはせることはできるが・・・うーん。出会うには早い本だったか・・・。