たったひとつの冴えたやりかた ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 

うーん、胸糞悪い内容だった。久しぶりのバッドエンド作品で、読後感はもやもやで一杯だ。

1985年初出のSF小説で、40年前という文章ではなくて驚く。16歳の女の子が宇宙船で宇宙の果てに旅に行く。異星人とのファーストコンタクトを夢見て、たった一人で冒険に出るのだ。そこで出会うは・・・みたいなお話。とにかく終わりが、ええぇそうなん、これアンディウィアーやったら何とかしよるで!と思いながら読み切った。

主人公のコーティ・キャスに関しては、表紙の女の子のイメージがついてしまって、それも残念だったな。表紙に主人公をイメージするような絵を載せるのはやめてほしい。想像力を助けるのではなく阻害してるだけだと思う。

個人的にハマらなかったのは文章がとても簡素なのだ。もっと詳しく説明したり描写をしたほうが没入できそうなものを、さらっと書いてしまっているように感じる。なんだかもったいないなぁ~って思う。