クリスマスコンサートへ行く
文化的な体験と言うのは親が積極的に子供に与えなければならないと考えている。博物館、美術館、動物園、水族館、コンサートなどなど。
家に一流の絵画が飾ってあり、家で演奏会が行われているような文化資本が圧倒的にある家はさておき。我が家はいたって普通の家庭だ。中流家庭なりに文化的な体験というものをさせてあげたい。特に音楽に関してはできうる限り経験をさせてやりたい。
さて、今回はクラシッククリスマスコンサートへ行ってきた。0歳からのコンサートと銘打っている。弦楽合奏でヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスが美しく響いており、娘もうっとり。
息子(1歳)は椅子でせんべいをバリバリ食べていたが、比較的大人しく聴くことができた。
中盤では幼小中学生による合唱団が登場し、マスク越しに美声を響かせてくれた。マスクがあると呼吸もしずらいし、声も遠くに飛ばすのは苦労するだろうし、きつそうなのが表情から見てとれた。
そしてハンドベルの演奏。クリスマスっぽい雰囲気に一気になる。開場の際に、ハンドベル体験があり、娘はそこでコーン♪コーン♪と演奏をし、どういう仕組みで鳴っているのか興味深く観察していた。
後半は弦楽合奏、合唱団、ハンドベルのすべてが集まっての演奏となった。誰もが知っている楽曲を中心に演奏をし、会場も手拍子で一体となった。娘はアップテンポの曲だと体が勝手に動くらしく、それを見ていた息子もキャッキャ喜んでいた。

モーツァルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」、「ミサヴレヴィス」「キリエ」「グロリア」「アニュス・ディ」、「きよしこの夜」など、数多くの楽曲が演奏され、あっというまに1時間が経ちお開きに。
あ~楽しかったという娘。どうやら衣装にも目を奪われていたようで、華やかなステージに魅了されていた。4歳になったばかりなので、今回のことも記憶をしているかというと疑問だが、文化的な体験というのはじわじわと本人の精神にしみこんでいくように思う。
お金の面でも時間の面でも、親ができうる限りのことは子供にしたい。
子どもをだしにして実は親が一番楽しんでいるのかも知れないが。