達成と逸脱

最近読んだ男性学の田中俊之さんの発言で、男性らしさを表現することに言及されていた。それは達成と逸脱である。

学生の場合、達成とは学力伸長であったり、スポーツで活躍であったりする。社会人の場合は、財力や地位にあたるものだ。

学生だと全員が学力を伸ばせるわけじゃないし、スポーツで活躍できるわけじゃない。相応の根気と努力と継続性が必要になる。

一方で逸脱に関してはコストが低い。授業?参加するのだるいわ〜とか、ルールを守らない俺すごいと言う風になる。

彼らからすると、達成によって男性らしさを表現するには、過去に積み上げてきたものが少なすぎるのだ。ある意味、逸脱によってらしさを表現しなければ群れで生きていくことが難しい状況なのだ。

しかし大人になってからも逸脱を続けることは困難だ。周囲は精神的にも成長するし、逸脱によって得られるものは限られてくる。どこかで気付いて変わろうとしなければいけない。

らしさを表現する別の方法を模索したり、そう言う無意識的な考えに気づいて、本当にそうやって自己を表現したいのかを考えてほしい。所属集団の同調圧力からの解放、己との孤独な向き合いが、それらからの逸脱を達成できると思う。