夏の終わりはアマゴ掴み
有馬温泉に有馬ます池というニジマスをつかみ取りできる場所がある。夏休みに娘を連れていった。最初は怖がってぜんぜんつかめなかった。網を使って1匹ゲット。その後に、手づかみで確保できた。
弊娘は多分に慎重なところがある。危ないことはしないし、何事においても慎重に行動する。魚つかみの時もそうだった。なにせ慣れるまで時間を要する。多分に自分に似ていると思う。
さて、そんな自然体験を夏休みにした娘が、再び魚のつかみどりに挑戦するというのだ。
今回は神戸にある、しあわせの村で行われる魚のつかみどりに参加した。3週間前から予約をして楽しみにしていた。しかも今回はアマゴだ。ニジマスも良いが、魚のつかみ取りと言えばアマゴ!自分も小学生のころにアマゴづかみに興じたものだ。もっとも自分の時は川の一部を堰き止めて、放流されたアマゴを取るというものだった。アマゴが潜んでそうな大きな岩を石で叩いて気絶させたところを取るという手法だ。なつかしい。

3連休の中日、しかも快晴と来れば人は多い。並ぶところは1mの間隔をあけてと書いているが、後ろのおっさんが距離を詰めてくる。ほんと勘弁してほしい。自分を壁にして娘を1m前に進ませる。

3歳の娘は真剣だ。なんといっても、つかめなかったら魚を食べられないぞと伝えているからだ。しかも10分しかないからがんばりたまへとも伝えていた。がんばるじょーー!と言ってプールへ。スタッフのお姉さんがしっかりとサポートしてくれる。実にありがたい。隅にゆっくりゆっくり追い詰めてくれる。それでもアマゴは元気で、なんども娘の手をすり抜ける。でも、夏休み以来の挑戦だったためか、娘は諦めない。そして、とうとうGET!娘の雄たけびが響く。

アマゴをゲットした娘はとても満足そうに魚を見つめている。きれーと言う。そうそう。自然てとても良い。自然は黙っていても教えてくれる(人工だけど)。

とったアマゴはその場ですぐに調理をしてくれる。これまた良い。遠赤外線効果でおいしいおいしいアマゴが焼きあがる。
自分でとった生き物が目の前で料理に変わる。命をとって、命を食うのだ。きっと今日のことは覚えてはいないだろうが、脳は記憶しているはずだ。こういう体験をもっとたくさんさせたい。コロナ禍で集団キャンプとか宿泊行事とかは中止になっている。意図した自然体験が失われているのが残念だ。残念なので、親ができる範囲で自然のあるところへ行って遊ぼうと思う。息子がもうちょっと大きくなればキャンプも可能だろうから、今から楽しみだ。

ちなみに、アマゴづかみが実施されたしあわせの村はトイレもあるし、館内に入ればゆ~くりできるし、駐車料金も18歳未満の人がいれば無料だし、ファミリーにはありがたい施設だ。
雨が降って、止んでを繰り返して季節がまたひとつ進む。朝夕はすっかり秋めいてきて、過ごしやすい。袖をおろして歩く大好きな季節がやってくる。